寮通信

第218回「東京に住むということ」(2022/07/09 中央大1年 小川雄大)

はじめまして。中央大学法学部1年の小川雄大です。

「東京」とは、一言で言い表すにはあまりに語彙の不足を痛感するほど数多の意味を含有するこの概念を私なりにどう表しましょうか。
それを実現するためには私の暮らしから導き出すのが良いでしょう
私の1日はこの玄関に始まります。寮生はみなこの玄関から出発します。普段私はここで靴を履き、髪型、帽子、服、靴の全てが揃ったのを以てその日の自身の外出目的を再確認し、1日の過ごし方をおさらいします。
(朝の玄関)
大抵私は朝大学に行きこの建物に入ります。これは通称「炎の塔」と呼ばれるもので、司法試験・法科大学院入試や或いは公認会計士試験・公務員試験の受験生のための施設であります。この塔には入室試験を突破した者であれば毎日利用できます。私は現在は夜9時10時頃まで勉強し、帰路につく生活を過ごしています。
(炎の塔正面)
では毎日勉強しかしていないのかというとそうでもありません。これは私のバイト先の賄いです。美味しそうですよね。美味しいです。飲食のバイトをしているのですが、居酒屋というよりもむしろダイニングバー(或いはバル)に勤めております。飲食でバイトをすることは社会通念上の礼儀を知るよい機会です。
(賄い)
また、出掛けることもあります。これは新宿歌舞伎町の写真ですが、この寮から30分で行ける新宿が私は好きです。それは私の常識を壊してくれる多種多様な人が往来し、同じ時間・空間を共有しているからです。ここでは今まで自分が見たこともない人を発見したり会ったことない人と話すことができます。和歌山にいては恐らく経験できないことでしょう。
(新宿東方ビル)
一方東京を出ることもあります。大学公認の旅行サークルに所属している私はたまの休みに他県に、先輩の車に乗せていただいて泊まりの旅行をします。この前は栃木の那須町近辺に行き、旅行を通じてサークルの人たちとの交友を深めることが出来ました
(吊り橋)
このように私は東京にて様々なこと、自分がしたことだけでなく自分が出会ったり見た人たちとの出来事を日々体験しています。もちろん大阪でも旅行やバイト、勉強はできるでしょうが、外国人や同じ日本人でも全く生まれや育ち、価値観が違う人と交わることとなると東京が一番でしょう。さらに東京はありとあらゆるところに行き、ありとあらゆる物を買い、ありとあらゆる事ができます。始めの問に答えるとすれば、「東京」とは自分がしたいと思ったことを何でもできる場所であり「東京に住むということ」とは、自分が実現したいと思ったことを何時でも実現可能な状況に自身の身を置くということでしょう。
ただし、これには条件があります。それはお金がないと何も実現できないということです。でも大丈夫、この寮に入れば、生活の為のお金を節約することが出来るからより自分のしたいことを実現することができます。この寮に入って、大学生の間にできる、したいことを全てしましょう。