寮通信

第98回 新自治会長挨拶 (2017年1月1日 國學院大學法学部2年 中山裕介)

寮通信をご覧の皆様、あけましておめでとうございます。
私、國學院大學法学部2年の中山裕介が新年年明けの寮通信を担当させて頂きます。
お題の通りですが、私はこの度、永石先輩の後任として自治会長を務めることになりました。総勢40余名の寮生の皆さんから選出されたことに身の引き締まる思いです。前自治会三役の先輩方、一年間お疲れ様でした。今後ともよろしくお願いします。
そして寮生の皆さん、至らぬ点も多々あるかと思いますがこれから一年間よろしくお願いします。

さて、前自治会長の永石先輩はちょうど一年前に寮通信で「動ける自治会」を目指す、と書かれていました。そのお言葉の通り、三役を中心とした主体的でアクティブな自治会運営の道筋を示してくれました。これは前自治会三役の先輩方の大きな功績だったと思います。私たち新自治会三役も先代の方針を受け継ぎ、前自治会以上に「動ける自治会」を目指していきたいと考えています。
しかし、三役の仕事が体系的に機能しつつあるなか、自治会三役とその他の自治会員(つまり、その他の寮生)との間にはまだ大きな意識の差があるように感じています。自治会三役以外の寮生の「自治会員」としての意識が依然低いままということです。これが自治会の喫緊の課題だと考えています。そしてこの問題は私たち自治会三役だけでどうにかなるものではない、とも思います。

話は変わりますが、県人寮は本年で61年目を迎えます。まだ20歳の私には想像を絶する長い歴史がこの寮にはあります。幸いにも近年寮生が増えてかつての賑わいを取り戻しつつある今、私は守るべき歴史や伝統を守りつつ、そして時代に合った寮の姿を模索していく必要があるとも考えています。
現代の大学生の生活や価値観は多様化しています。そのような中で、かつての所謂お堅いイメージの寮(上下関係が厳しい・プライベートがない等)の多くは廃れていきました。この県人寮も例外ではなく、現在では全寮生が一人部屋の個室が与えられていますし、上下関係も厳しくなく、どちらかと言えば緩いくらいかもしれません。そして今や一見すれば食堂やトイレ・風呂が共用であることを除けばマンションと大差ない状態に見えるかもしれません。
「マンション」や「アパート」と「寮」の違いはなにか――私は、「人の繋がり」だと考えています。寮生同士が廊下や風呂場で会った時に挨拶するだけだったら普通のマンションと同じです。(住民同士の挨拶が禁止になったマンションも世の中にはあるそうですが)和歌山から遠く離れた東京の地で和歌山県出身者が同じ釜の飯を食い、共に生活をしている…ここでの出会いや縁は、後の人生でかけがえのないものになるはずです。寮生の皆さんにはこの恵まれた機会を有意義に活用して頂きたいと思います。入寮式や追いコン、寮祭や各種和歌山関連イベントへの出席なども県人寮ならではの貴重な体験ですし大事にして欲しいと思います。また、食堂で他の寮生と一緒に食べたり、風呂に浸かって他愛のない会話に花を咲かせたり、友人の部屋で一緒にゲームをするのもよし、談話室で酒を飲み交わして夜な夜な語り合うのもよし、だと思います。普段の生活から「人の繋がり」を大事にして欲しいと思います。

話がかなり脱線しましたが、寮にいる皆さんが「人の繋がり」を大事にして寮生の皆さんが「自治会員」として共に考えて行動して頂けたら、よりよい自治会、そしてよりよい県人寮になっていくのではないかと思います。
そのためにも、寮生同士のさらなる交流促進を図り、自治会三役とその他の寮生との距離がもっと縮まるようにしていきたいと考えています。まだ私も脳内であれこれ方策を考えている段階ですが、形にしていきたいと思います。
皆様一年間どうぞよろしくお願いします。

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12/30 高尾山頂より富士を望む