寮通信

第96回 ネパール旅行記4 (2016/12/6 学習院大3年 北山将士)

【第四回】
長くなりました。今回で最後です。ここまでお読みくださった方、ありがとうございました。
最初に、カトマンズで食べた物、その他の事について、その後、タイへ、そして帰国へと話を進めたいと思います。

最初に少し触れたように、カトマンズにはネパール料理、チベット料理、日本食、中華、インド料理、西洋料理などレストランが多くあって、どれも安い値段でおいしく食べる事ができます。旅行中に一番多く行ったところがチベット料理レストランでした。チベット料理と言われても、何かこれといったものが浮かぶわけではありませんが、食べた料理はどれもおいしく、値段も安いものでした。

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チベット料理のタントゥク。パスタのような麺?に野菜、写真のものには水牛の肉が入っている。スープの味は濃い感じでもあるけれど、あっさりした豚骨醤油みたいな表現の難しい味。だいたい昼食として、クーラーの無い店内で汗まみれになりながら食べた。
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餃子のようなモモ。写真のものは水牛の肉を使ったモモ。今まで外国で食べたものの中でトップを争うぐらいおいしかった。
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日本食のレストランで食べた豚のスタミナ定食。日本の定食屋さんで食べるようなクオリティの高い味で、値段は覚えていないが、安かった。

これ以外にもびっくりするぐらいに日本食がおいしく、気づけば後半の夕食はほとんど日本食だったような……
さて、6泊7日、自分なりにいろいろ見てまわったり、少々の無理をしてみたりしながら、ネパール出国の日を迎えました。
お土産も買ったし、全体的な満足度90%ぐらいでホテルから空港に向かいました。
ホテルを出る時、あたたかいチャイを出してくれました。
空港に向かう車の運転手は、例のおっちゃんでした。
空港に着いて、朝食を食べていなかったので、売店で「チョウメン」(焼きそばのようなもの)を食べたのですが、これがピリ辛で、具も入っていて、ほんとうにおいしかった。
タイでは2泊3日し、カンチャナブリに観光に行ったり、その直後、帰国を前日に控えやや体調を崩しながら帰国の日を迎え、腹痛をこらえ、感傷の余裕も何も無い帰国となり、帰国後、世話を見てもらった親には思い出しても迷惑で、親不孝で、申し訳のない話になりましたが、ここでは長くなりすぎるので、すみません割愛します。
これを書いてみて、ネットだけで見ていたものが、目の前でそれ以上のものとなって現れた、その時の気持ち、悲喜こもごも時々の大小の期待、不安、衝撃、それに衝撃的だったはずの詳細な記憶、半分も書けていないように思います。「ネパール行ったらしいけどどうやったの?」という寮生、友達の問いにも、自分なりに満足に話せた気はしません。
それでも、懸命に思い出しながら、時々、あそこにいるような気分になりながら、これを書いている時がほんとうに楽しかったです。
この記事を読んで、興味を持たれた方は、カトマンズへ行っていただくのが一番おすすめ。
右手につけてもらった赤い糸と黄色い糸のお守りはまだ着けています。授業中ぼーっとした時などにそれを見ると、「あの時はたのしかったなぁ」と思います。
帰って来た時は、散発的に襲ってくる腹痛と下痢で、帰ったら食べたいと思っていたものもろくに食べられず、「もう一回行け言われたら、もういいわ」気分だったのに、手のお守りを見るたび、不思議なもので「あの時は楽しかったなぁ」と思っています。これは『喉元過ぎれば熱さを忘れる』というものなのか、なんなのか?
10月になって、学校主催の『就活○○セミナー』やら『社会人○○セミナー』に参加したりしなかったりしながら、就活へとせかされ、迫りくる予定を目の前に、「就活終わったら、どこ行こかなぁ」「一生こうやって過ごせへんもんかなぁ」などと、のんきで、アホなことを思う今日この頃です。
以上になります。ヘタな文章、自慢話にお付き合いくださり、本当にありがとうございました。

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ネパール パシュパティナート寺院のサドゥーたちといっしょに撮影。) 携帯をこういう格好をしたもう一人のサドゥーに渡しているので気が気ではない表情になっている。