第42回 「寮」 (2015/5/2 電通大大学院M2 坂井 郁也 記)

拝啓

春暖の候、いかがお過ごしでしょうか。

今回寮通信を担当させていただく坂井郁也と申します。現在は電気通信大学大学院情報理工学研究科の修士2年生として在籍しております。寮生としては6年生にあたるのだろうと(特に新入寮生から)思われがちですが、実は4年生です。といいますのも、私は和歌山工業高等専門学校本科を卒業し、電気通信大学情報理工学部3年次に編入学したときに入寮したからです。もちろんこうなるにあたり、不安がなかったといえば嘘であります。具体的に挙げますと、私は高校を経験していないので会話がかみ合うだろうか、途中から入寮しても打ち解けられるだろうかというものです。しかしながら、現在では寮食のない日曜日に鍋をつつきあってともに食事をとり、食後にボードゲームなどの娯楽でともに楽しみ、小説を貸しあったりしてともに感想を述べたり非常に仲良くしているので、今ではそれは杞憂だったかなと思います。

ところで、前述の通り私は高専から大学に編入するといった特殊な経歴を持った人間です。より高度な学問と研究を大学で行い、その後により高度な技術を扱う職業に就きたいと考え大学に編入学し、大学院へ進学しました。これは、もし社会人となると自身の時間のほとんどが仕事になるので、自身がもつ興味のある仕事につけられたら幸福な人生が得られるだろうと考えてのことでした。そしてそれは、ノーベル文学賞を受賞した哲学者のバートランド・ラッセル著「幸福論」においても自身が興味を持つことに対する熱意こそが幸福の秘訣だとも語っていることから、あながち間違いではないかと私は思っています。 私は、このように自身がやりたいことを漠然と考えながら来たので、風呂で一緒になったりする寮生に対して「将来どういうことをしたいの?」もしくは「将来どういう仕事をしたいの?」とたまに聞いたりしています。すると、やりたいことがある程度はっきりしている人からそうでない人まで色々います。私としては、前者は実現をよりすすめるために、後者は(やりたいことを)見つけるのに寮を有効活用してもいいだろうと思います。なぜなら、寮生は同じ和歌山県人同士としてわかりあえることが多くあることから親身に相談にのってもらえるということと出身高校や大学、専門が違うことから異なる考え方や価値観に触れることで、自分では気づかなかったものに気づける可能性と機会があるからです。また、最近では由良寮長が寮OBの方々をお呼びして講演していただいているので、今までよりも多くの機会に恵まれています。そのため、寮生が寮生活を通じて互いにコミュニケーションを活発に取り合いながらも幸福を追求することで私の好きな曲のひとつであるファレルウィリアムスの「Happy」が歌えるような幸福な人生を見つけそして送られればと、私は思います。

記事執筆にあたり、いつもお世話になっている由良寮長、寮母の丸山さん、そして上元寮長、寮の先輩・後輩方に感謝いたします。最後に、このような貴重な場所を与えてくださった寮の創設者である野村吉三郎先生に心から感謝申し上げます。

拙筆のうえ急ぎ書き上げましたため、委曲を尽くし得ず、失礼の段ひらにご容赦ください。

敬具

電通大正門
電通大正門

(2015/5/2 電通大大学院M2 坂井 郁也 記)

コメントする

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)